Adobe Experience Cloud
4つの項目で比較!
Adobe Experience Cloud vs Liferay DXP
取引先向けポータルサイトなど企業向けのwebサイトソリューションや、カスタマー向けのwebサイトソリューションを選定する際に、Adobe Experience CloudとLiferay DXPを比較検討されることがよくあります。この記事では、Adobe Experience CloudとLiferay DXPそれぞれの最適なユースケースや、製品選定時に気をつけるポイントを解説します。それぞれの特徴が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
目次-
製品概要
- Adobe Experience Cloud
- Liferay DXP
- AEC とLiferay DXPの比較4点
- まとめ
- 資料ダウンロード
Adobe Experience Cloudとは?
Adobe Experience Cloud(以下AEC)は、Adobe(アドビ)社が提供するカスタマーエクスペリエンスの向上を目的としたツールで、マーケティングテクノロジーを集約した統合型プラットフォームです。分析機能やAI活用に特徴があり、主にBtoCの顧客向けwebサイト構築や、一部のBtoBの企業向けwebサイト構築のユースケースで利用されています。 Adobe Experience Manager Sites (CMS)や、Adobe Experience Manager Assets (デジタル資産管理)、Adobe Target (パーソナライゼーション)、Adobe Analytics (Web分析)、Adobe Customer Journey Analytics (顧客データ分析)などの製品で構成されています。 Liferay DXPとよく比較検討されるAdobe Experience ManagerはAECの中のCMSです。そのため、今回はAECとLiferay DXPを比較していきます。
Liferay DXPとは?
Liferay DXPは、Liferay(ライフレイ)社が提供するDXP製品で、様々な業務システムを統合して一貫したデジタル体験を提供するプラットフォームです。主に、BtoEの従業員向け社内ポータルサイトの構築や、BtoBの企業向けwebサイト構築、BtoCのカスタマーポータルサイトの構築などに利用されています。
AEC とLiferay DXPの比較4点
1. 得意なユースケース
AECとLiferayは得意なユースケースが異なります。
AECはデジタルマーケティングの領域を得意とし、BtoCのユースケースに最適です。Webデータ分析やAI、顧客データ管理、カスタマジャーニーマッピング、マーケティングオートメーションなどの機能が豊富で、カスタマーエクスペリエンスの向上を目的とする大規模企業に利用されています。BtoBのユースケースでも、各ユーザの行動などのデータ分析を基にパーソナライズした情報を提供しながら高度なカスタマーエクスペリエンスを提供することを重視したい場合には、適した機能を備えています。
Liferayは拡張性や統合、セキュリティ/アクセス制御、アカウントサービスなどの機能が高く評価されているため、BtoEの社内ポータルサイトや、BtoBの取引先ポータルサイトなどの構築に最適です。
また、BtoCのユースケースでも、ユーザがログインして使用するような会員制のwebサイト構築に適しています。例えば、Liferayは保険会社が保険加入者向けのカスタマーポータルを構築するケースでよく利用されています。保険加入者がカスタマーポータルにログインし、マイページから保険料の確認や支払い、保険給付申請や保険プラン更新、他社の保険も含めた通知の受け取りなどを行います。Liferayは様々な社内の業務システムと連携し、Liferay上に各システムの情報を統合/一元管理するプラットフォームです。ユーザにとっては、Liferayにログインすれば他システムとの認証が通り、他システムの情報もシームレスにマイページに表示され、一貫した顧客体験を得られます。
さらに、1つのLiferayインスタンスで複数用途のポータルサイトを構築できるため、BtoEの社内ポータルとBtoBの取引先ポータルの両方を構築して利用している企業もいます。
では、各ユースケースにおいてどのような機能が必要になるのでしょうか。
BtoC、BtoB、BtoEの各ユースケースにおける重要な機能をご紹介します。製品選定の参考にしてください。
各ユースケースにおける重要な機能
重要な機能 | BtoC | BtoB | BtoE |
分析と最適化 | ◎ | - | - |
コラボレーションとナレッジ共有 | - | - | ◎ |
拡張性と統合 | ◯ | ◎ | ◎ |
パーソナライゼーション | ◎ | - | - |
セキュリティとアクセス制御 | - | ◯ | ◎ |
アカウントサービス | - | ◎ | - |
各機能の定義
分析と最適化:DXPのパフォーマンス、有効性、有用性を評価し、継続的に改善する機能
コラボレーションとナレッジ共有:ユーザがチームで協力し、会話や情報交換を通じてビジネス目標を達成する環境を提供する機能
拡張性と統合:拡張機能と、隣接するアプリケーションやサービスとDXPを接続する機能
パーソナライゼーション:ユーザにとって適切で個別化されたエクスペリエンスを提供する機能
アカウントサービス:ログインして認証されたユーザーエクスペリエンスでのアカウントサービス機能
AECとLiferayの得意領域
重要な機能 | AEC | Liferay |
分析と最適化 | ◎ | △ |
コラボレーションとナレッジ共有 | △ | ◎ |
拡張性と統合 | ◯ | ◎ |
パーソナライゼーション | ◎ | △ |
セキュリティとアクセス制御 | ◯ | ◎ |
アカウントサービス | △ | ◎ |
2. コスト
AECとLiferayは、共に大規模利用を想定した価格設定になっています。
AECはAECスイートの複数の製品ライセンス費だけでなく、製品間を統合させるための構築費や、Adobeパートナーとのサービス契約で発生するコンサルティング・運用費が高額になります。デジタルマーケティング領域において非常に高機能な代わりに、コストも高額になる傾向があります。
Liferayのライセンス費はユーザ数課金ではなくサーバー数課金のため、大規模利用でもコストを抑えられます。そのため、BtoCのユースケースでも高度なデジタルマーケティング機能を必要としない場合は、Liferayを選択する企業もいます。
3. 拡張性
AECはAdobe社の製品を組み合わせて使用します。
一方で、Liferay DXPは連携製品に制限がなく、他社の製品と連携して使用します。そのため、機能拡張しながら使用していくことができます。例えば、Liferay DXPはAECに比べてマーケティング領域の機能が少ないですが、マーケティングに特化した他社製品と連携して機能強化するような使い方が可能です。ひとつのプレゼンテーション層の下に多様なシステムが統合できるよう設計されているため、ビジネスの変化にあわせて最適なシステムを連携していける拡張性が特徴です。
4. 国内ベンダー
AECを網羅的に扱える国内パートナー数は少なく、複数スイートを組み合わせる連携開発や適切なCMS設計のできるベンダーとなると、さらに少なくなります。
Liferayは国内パートナーが複数社いますが、Liferayのアーキテクチャを熟知し、将来的な拡張性を確保した設計のできるベンダーに構築を依頼することをお勧めします。
株式会社イージフは、日本ライフレイ社が設立される以前から米国のライフレイ本社とパートナー契約を結んでLiferay導入を推進してきた国内初のLiferayパートナーです。Liferayに関する高い専門知識と豊富な導入実績によるコンサルティング力で、多くのお客様に選ばれています。
まとめ
ユーザの分析を基に高度なカスタマーエクスペリエンスを提供することを最優先事項に設定している場合には、AECを検討するのが良いでしょう。ただし、高機能で高価格なAECは、運用が複雑化し、機能を使いこなせない企業もいます。自社にとってのコストパフォーマンスを見極める必要があります。
BtoEやBtoBのユースケースはもちろん、BtoCのユースケースにおいても、AECが備えるほどのデジタルマーケティング領域の機能が必要ない場合には、AECに比べてコストが抑えられ、必要な時に適切な製品と連携可能なLiferay DXPという選択肢も検討してみましょう。
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