事例紹介
横河電機
プロジェクト概要
横河電機は世界のエンジニアリング業界を支える制御分野のリーディングカンパニーです。当社では世界各地に 拠点を持ちエンジニアリング部隊を抱えており、どの国でも同じ品質でサービス提供できるよう、ナレッジ共 有でき、円滑なコミュニケーションが取れるイントラネットポータルの構築が求められていました。 このイントラネットポータルの構築・管理を受け持ち、そのプラットフォームにLiferayの採用を決定しました。 文書管理はCincom ECMの採用が決定しており、Cincom ECMとの連携が容易であること、定形のサイトを 容易に作成できること、認証基盤と連携できること、などが製品選定にあたり重視されていましたが、Liferay の サイト に対する思想、他システムと連携しポートレット(画面の一部)として表示する際の開発の容易さ がニーズに合っていました。 構築したポータルはICP(インダストリー・コラボレーション・ポータル)として社内で利用されています。
テクニカルハイライト
- 国ごとに異なる認証基盤との連携
- Windowsの認証基盤が各国ごとに別々に管理されているため、それらとの連携が必要となっていま した。LiferayではSSOでWindowsにログインできるため、それぞれの認証基盤と連携できています。
- ダウンロードとプレビューの制限
- 権限に応じてダウンロードの可否を設定することができます。また、ダウンロードしなくてもWeb ブラウザ上から画像や書類をプレビューすることができます。プレビューした画面のスクリーンショッ トで流出しないよう、プレビュー上で強制的に透かし文字を挿入するようにしています。
- 社内システムとの連携
- 業務に必要な既存の社内システム(文書管理・プロジェクト管理・SQL DBなど)と連携し、イント ラネットポータルに集約することでユーザの利便性を向上しました。ポータル内に他システムを表示 するだけでなく、他システムへの自動ログインでアクセスを容易にしています。既存システムだけで なく、集約された情報の有効活用化のための他システムとの連携も実現しています。
- 利用状況の可視化
- Splunkを利用し、Liferayのログからどの国が頻繁にアクセスしているか、ユーザ属性、部門ごとの 利用状況などを可視化しています。Liferayのカスタムログで、PDFを閲覧したユーザ・保存したユー ザ・検索したユーザなどのログを取りモニタリングしています。
効果
セキュアなナレッジ共有
Cincom ECMを利用してプロジェクト分野ごとの資料が整理され、Liferayを利用したポータル上か ら確認できるようになっています。プロジェクト内でどのようなモジュールが使われているか、モ ジュール名から詳細情報・画像などの情報にアクセスでき、プレビュー機能も備えています。
拠点間のコミュニケーション活性化
LiferayのForum機能やBlog機能を利用して、拠点間でコミュニケーションできるようにしています。 インダストリごとのForumを用意しており、利用価値が高まる環境を用意することで活発な情報発 信が促進されています。
ナレッジ活用の促進化
ライブラリにある情報はレーティングされ、有用性のある情報がわかりやすく表示されています。ま た、ダウンロードの際には利用用途を回答させるフォームを用意しており、ナレッジマネジメントの モニタリングに利用されています。
成果物の再利用
受注した際の営業レポートを特定の権限を持った管理者から登録し、他のユーザがインダストリやコ ンストラクタなどの切り口でそれらのレポートを閲覧することができます。アメリカのプロジェクト 資料を中東で再利用するなど、実務運用上で効果が出ています。