null Alfresco Content Application 3.0.0を使ってみる

こんにちは。3週間くらい前にAlfresco Application Development Framework(ADF)ベースで開発されたAlfresco Content Applicationの3.0.0がリリースされていました。今回はそれを起動して使ってみるところまでの手順をご紹介します。

準備

Alfresco Content ApplicationはAlfresco Shareと同じようにUIを提供するアプリケーションなので、バックエンドでAlfresco Platformが動いている必要があります。こちらの記事で紹介しているように適当なバージョンのものをDocker Composeで起動して使ってもよいのですが、Content Applicationをカスタマイズしたくなった場合にPlatform側にも少し手を入れたいことが出てくると思うので(カスタムモデルを定義したりとか)、こちらの記事を参考にSDKで開発環境を作っておくのがよいと思います。

また、READMEのRequirementによるとNode.jsのバージョンが14.x、Npmのバージョンが6.xとのことなので、ここでは以下のバージョンで試しています。

$ node -v
v14.20.0
$ npm -v
6.14.17

Alfresco Content Applicationのcloneと設定

適当なフォルダに移動して、GitHubのalfresco-content-appリポジトリをcloneします。

git clone https://github.com/Alfresco/alfresco-content-app.git
cd alfresco-content-app

記事執筆時点ではデフォルトのdevelopブランチには3.0.0リリース時点からいくつかコミットが追加されていて、masterブランチが3.0.0リリース時点のコミットを指していたのでmasterブランチをcheckoutします。

git checkout master

あるいは以下のようにタグ3.0.0を指定して適当なブランチにcheckoutしていただければ同じ結果が得られると思います。

git checkout -b <branch_name> 3.0.0

次に、READMEに書かれているとおり、ルートフォルダに以下の設定を記載した.envというファイルを作成します。

APP_CONFIG_ECM_HOST="<URL>"
APP_CONFIG_PLUGIN_AOS=false
APP_CONFIG_PLUGIN_CONTENT_SERVICE=true
APP_CONFIG_PLUGIN_FOLDER_RULES=true

ここでは、ローカルのPlatformに接続するため、APP_CONFIG_ECM_HOSTのURLは以下のように http://localhost:8080 を指定します。

APP_CONFIG_ECM_HOST="http://localhost:8080"
APP_CONFIG_PLUGIN_AOS=false
APP_CONFIG_PLUGIN_CONTENT_SERVICE=true
APP_CONFIG_PLUGIN_FOLDER_RULES=true

設定は以上で完了です。

Alfresco Content Applicationの起動

Content Applicationを起動する前に、あらかじめSDKで作成したプロジェクトで./run.sh build_startを実行してPlatformを起動しておきます。

alfresco-content-appリポジトリをcloneしたフォルダで以下のコマンドを実行して、Content Applicationを起動します。

npm install
npm start content-ce

無事に起動すると自動的にブラウザで http://localhost:4200/ にアクセスし、ログイン画面が表示されます。

ID:admin、パスワード:adminを入力してログインすると、サンプルサイトの文書ライブラリ等を確認したりして、使い勝手を試してみることができます。

以上、バージョン3.0.0のAlfresco Content Applicationを起動するところまでの手順のご紹介でした。今後はカスタマイズ方法についても少しずつ紹介していければと思います。

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