IFRS(国際財務報告基準)対応支援コンサルティング

IFRS(国際財務報告基準)対応プロジェクト

(4)プロジェクトで各企業が直面する問題

IFRSへの対応作業を進める上で、各企業が直面する問題にはどのようなものがあるでしょうか。IFRS対応において各企業がすべき作業の中には、独力だけで解決するのは難しい問題も含まれています。代表的な難易度が高い作業としては、以下の3点があげられます。

1.グループ会計基準の作成
新しい会計基準を解釈し、海外子会社を含むグループ全体で適用できるように細則を定めていくことはかなりの専門性が要求されます。また、英文での会計基準作成は専門用語や独特の言い回しも多いため、作成経験がない場合には作業負荷が高くなります。

2.システムの改修
IFRSとのコンバージェンスにより、セグメント情報や工事契約に関する会計基準、リース会計などの従来とは異なる基礎データを必要とする会計基準が次々と適用されていく見込みです。これら新会計基準のもとで正確な財務報告を行うためには、従来のシステム設計を見直す作業が不可欠であり、ERPシステムや連結システムの深い知識が必要となります。

3.J-SOXの見直し
コンバージェンスにより導入される新しい会計基準の適用により、決算・財務報告プロセスやその他の業務プロセスに変更が生じる可能性があります。各プロセスに与える影響を考慮しながら、業務記述書等の3点セットを見直す作業が必要になります。