Liferay 7.4の翻訳機能の紹介 - Liferay 7.4の翻訳機能の紹介 - aegif Labo Blog Liferay
null Liferay 7.4の翻訳機能の紹介
こんにちは。おおたにです。
Liferayはページやコンテンツを多言語で作成する機能を備えていますが、今回はその翻訳を効率良く行うための機能や、外部の翻訳サービスを利用した自動翻訳機能を紹介したいと思います。
以下、記事執筆時点で最新のLiferay 7.4 Update 83で提供されている機能になりますが、新しいUpdateではさらに機能が追加されているかもしれません。
Liferayのページ/コンテンツの基本的な翻訳機能
Liferayでは、ページやコンテンツに対して表示言語毎の表示内容を設定することができるため、ページ/コンテンツを多言語対応させるために言語毎にページやコンテンツを作成する必要はありません。具体的には、編集画面で言語を切り替えながら各言語での表示内容を入力していきます。
例えばWebコンテンツであれば以下のように言語アイコンをクリックして言語を切り替えながら入力します。
ページ(コンテンツページ)であれば、以下のような画面で画面上部の言語アイコンで言語を切り替えます。なお、従来のウィジェットページはウィジェットを配置するだけでページに直接文字を入力できないのでこのような翻訳はできません。
サイド・バイ・サイドの翻訳画面
上で見たような編集画面でもページ/コンテンツの多言語化を行えますが、1言語ずつしか表示されないため翻訳しづらいという問題があります。そのような場合はコンテンツやページのアクションメニューの「翻訳」からサイド・バイ・サイドの翻訳画面を利用することができます。
以下のようにテキスト入力箇所の一覧が2言語分表示されるので、翻訳元と翻訳先の言語を選択し、それぞれを確認しながら多言語化を進めることができます。
翻訳用ファイルのエクスポートとインポート
また、ページ/コンテンツのアクションメニューの「翻訳用にエクスポート」「翻訳のインポート」でXLIFF形式のファイルのエクスポート/インポートを行うことができます。翻訳が必要なページやコンテンツをXLIFF形式で出力し、翻訳を行った後にその内容をインポートするというようなことができます。
外部の翻訳サービスを利用した自動翻訳
また、外部の翻訳サービスを利用した自動翻訳機能も備えています。Liferay 7.4 Update83時点では以下のサービスに対応しています。
- Microsoft Translator
- Google Cloud Translation
- Amazon Translate
- DeepL Translate
ここではDeepL Translate API(無償版)を利用する手順を見てみます。
1. DeepL APIのページから無料登録を行い、認証キーを入手する。
2. Liferayに管理者でログインし、アプリケーションメニュー > コントロールパネル > システム設定 > コンテンツとデータ > 翻訳 > DeepL Translate Translator を開く。
3. 以下の通り設定して保存する。
- 有効 : チェックを入れる
- トークン : DeepL APIの認証キー
- API の URL : https://api-free.deepl.com/v2/translate (デフォルト値のまま)
- DeepL 検証 API : https://api-free.deepl.com/v2/languages (デフォルト値のまま)
4. サイド・バイ・サイドの翻訳画面を開き、画面上部の「自動翻訳」もしくは項目毎の翻訳アイコンをクリックする。
今回の紹介は以上です。多言語で情報を発信する機会があれば、ぜひコンテンツやページの翻訳機能を試してみていただければと思います。