Liferay 7.3の公開機能の紹介 - Liferay 7.3の公開機能の紹介 - aegif Labo Blog Liferay
null Liferay 7.3の公開機能の紹介
こんにちは、おおたにです。
今回はLiferay 7.3の新機能である公開機能を紹介したいと思います。公開機能は、ページやコンテンツの変更/差し替えを管理するための仕組みです。コンテンツ作成者がキャンペーンやプロモーション用のコンテンツやページを予め用意/確認し、決められた日時に公開することができます。似たような機能としては、以前から存在するステージング機能が挙げられますが、ステージング機能と比較すると公開機能には以下の特徴があります。
- 公開機能は全サイト横断(Liferayインスタンス全体)の変更管理だが、ステージング機能はサイト毎の変更管理
- 公開機能は複数のバージョンを同時に管理できるが、ステージング機能は1本のブランチ上での変更管理のみ
- 公開機能は変更の競合検知が可能
- 公開機能とステージング機能は併用できない
では、公開機能の使い方を見ていきましょう。
公開機能を有効化する
まず、公開機能を有効にします。管理者ユーザでLiferayにログインし、画面右上のグローバルメニューアイコンをクリックします。グローバルメニューが表示されるので公開欄の「設定」をクリックします。
公開設定画面が表示されるので「公開を有効にする」を「はい」に変更して「申請」をクリックします。
これで公開機能が有効になりました。公開機能が有効になるとグローバルメニューには公開欄に「変更リスト」が表示され、ここから公開を管理できるようになります。なお、Liferayでは公開機能で管理するWebサイトのバージョンのことを「公開」と呼びます(少し紛らわしいです)。
公開を作成する
続いて、公開を作成しましょう。グローバルメニューの「変更リスト」をクリックすると公開を管理する画面が開くので、画面右上の追加アイコンをクリックします。
名前と説明を入力して「作成」をクリックします。
これで新しい公開が追加されました。変更リスト画面上部のドロップダウンで、現在選択されている公開(もしくは本番)を切り替えることができます。
「キャンペーン_2021夏」が選択されていることを確認し、グローバルメニューからサイトに戻り、ページ編集を行います。分かりやすいようにトップページにバナーを追加してみました。
なお、ページ設定画面でも編集している公開の確認や編集対象の公開の切替を行うことができます。
例えばここで「本番環境で動作」をクリックして元の画面に戻ると、先ほどの編集結果が反映されていないことが確認できます。また、ページ設定画面や変更リスト画面で「変更の確認」をクリックすると、選択されている公開の変更箇所を確認することができます。
公開を公開する
では、公開を公開してみましょう(言葉がややこしいですね…)。画面上部のドロップダウンや変更リストの各公開のアクションメニュー、公開の変更画面で「公開」をクリックすると即時公開、「スケジュール」をクリックするとスケジュール公開ができます。
今回は即時公開を試してみるので、「キャンペーン_2021夏」で「公開」をクリックします。すると、公開画面で競合する変更の一覧が表示されるので、必要に応じて処理します。全てが解決したら「公開」をクリックします。(公開の編集作業をしている間に元のサイトやコンテンツをいじっていなくても競合が表示されるようですが、その場合は自動的に解決されるようですので問題ないかと思います)
なお、競合がある場合は以下のような表示が現れます。
さて、これで公開完了ですので、別のブラウザ等でLiferayにアクセスしてみましょう。「キャンペーン_2021夏」の内容が表示されているはずです。
なお、公開の履歴は「変更リスト」画面の「履歴」タブから確認できます。
「バージョンを戻す」をクリックすると、その公開の変更を打ち消し、元の表示に戻すような公開が作成されます。それをすぐに公開することもできますし、後ほど公開することもできます。
すぐに公開すると、Webサイトの内容が変更前に戻っていることが確認できると思います。
今回の内容は以上になります。公開機能を利用することで、ページ/コンテンツ作成者がより柔軟にWebサイトをメンテナンスできるようになりますので、是非お試しください。