null Alfresco Community Edition 25.1がリリースされました

こんにちは。2025年3月19日にAlfresco Community Edition 25.1がリリースされました。

Alfresco Community Edition 25.1 Release Notes

今回のリリースノートには過去のリリースノートにあったHighlightsといった内容はなかったので、バグの修正がメインだったようです。

ただ、Known Issuesとして、公式のDockerイメージのサイズが大きくなったので注意してほしいという記載がありました。リリースノートの内容を訳すと、

  • ベースのTomcatイメージを修正したことにより、意図せず追加のレイヤーと依存関係が導入され、全体的なイメージサイズが増加した。
  • この変更はAlfrescoの機能には影響しないものの、コンテナ化環境においてプル時間の延長、ストレージ使用量の増加、不要なオーバーヘッドが発生する可能性がある。
  • この問題が今後のリリースで解決されるまでは、Alfresco Dockerfiles Bakeryを使用して独自の最適化されたDockerイメージを構築することを推奨する。このプロジェクトでは、イメージの構成を詳細に制御でき、より軽量で効率的なデプロイメントを実現できる。

とのことです。確認してみたところ、alfresco-content-repository-communityは23.4では520MB程度だったのが25.1では650MB程度になっており、alfresco-shareは23.4では270MB程度だったのが、25.1では410MB程度になっていました。それぞれ150MBくらい増えた程度なので、使用している環境でどのくらい影響があるのか確認してみて、対応を検討するのがよさそうです。Alfresco Dockerfiles Bakeryは前回の23.4がリリースされた時点ではまだα版でしたが、記事執筆時点ではv0.2.0がリリースされており、バージョンラベルからalphaの文字が消えているので一応正式にリリースされているようです(まだ0.2なのが少し気になりますが)。

インストール方法

以前のリリースと同様、Docker ComposeやAlfresco Docker Installerを使って簡単に動作を試してみることができます。以下にDocker Composeを使って試す場合の手法をご説明します。

  1. Alfresco / acs-deploymentのリポジトリをクローンします。
    git clone https://github.com/Alfresco/acs-deployment.git
  2. 25.1に対応するタグ v9.1.1 をチェックアウトして、docker-composeフォルダに移動します。community-docker-compose.yml を開き、alfrescoやshareのイメージのバージョンが25.1.0になっていることを確認します。確認できたらコンテナを起動します。
    git checkout v9.1.1
    cd docker-compose
    docker compose -f community-compose.yml up
  3. コンテナ起動後、Alfresco Shareにアクセスするにはブラウザで http://localhost:8080/share を開き、ID/パスワードに admin/admin を入力しログインします。
  4. 同様に、Alfresco Content Appにアクセスするにはブラウザで http://localhost:8080/content-app を開き、ID/パスワードに admin/admin を入力しログインします。
  5. ADF版の管理者ツールであるControl CenterのURLは http://localhost:8080/admin です。ShareやContent Appと同様に admin/admin でログインできます。

以上、Alfresco Community Edition 25.1のご紹介でした。Dockerを使えば簡単に試せるのでぜひ使ってみてください。

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