Liferay 事例紹介
フランス防衛省
「Liferayはいまや防衛関係の産業で重要なプレーヤとなっています。多くのプロジェクトが、インフラストラクチャであるポータルに関して、コラボレーション・プラットフォームEPNGを重要な参考にしています」
Ippon Technologies Organization ジョフレー・グリュエル氏
DGAはフランス防衛省下の組織であり、1961年に省庁からの装備調達を委託される機関として創設されました。その主な目的は、フランス軍の装備の競争力・品質・安全性を保つことにあります。
DGAが担う責任は以下の通りです。
- フランス軍に装備を供給する
- 調達・テスト・評価を含む、防衛関係のプロジェクトを主導する
- DGAは設計・製造フェーズで78件もの防衛関係のプロジェクトを管理しています
- 2005年には、DGAは100億ドル相当の発注をしています
- 将来のシナリオを予測し、必要とされるテクノロジーや専門知識を準備する
- 装備品の輸出を促進する
課題
防衛産業界には、フランスの装備調達機関(DGA)以外にも、軍、サプライヤ、公共インフラ、政府の経済部門などが存在しています。防衛関係プロジェクトの調査、設計、製造、サポートは、防衛産業界全体にわたり様々な情報が日々変化していくという環境のもとで行われています。 以上の状況を念頭において、DGAはコラボレーション・プラットフォームを作ることを開始し、上記の防衛産業の関係者に対して、技術・契約・財務などのすべての種類のデータの、合理的かつ先進的なコミュニケーション・ソリューションを提供しようとしました。
このようなプラットフォームの主要な要件は以下の通りです:
- 使いやすいプラットフォーム(ポータル)
- 設定しやすいセキュアなコミュニティ
- 設定しやすいプロセスエンジン
- 外部の情報システムとの広範囲にわたる統合
- ハイレベルなセキュリティ(スマートカードX509 v3クライアント証明書による強力な認証)
- プライベートネットワーク(European Network Exchange規格)
解決策
DGAによる長期間の評価・ベンチマークの後、Ippon Technologies (www.ippon.fr)は、DGAのコラボレーション・プラットフォームの事実上のポータル・インフラストラクチャとして、Liferayを採用することに決定しました。コラボレーション・プラットフォーム(EPNG)はIpponにより設計開発されたものであり、ワークフローエンジンにはBEA Weblogicの技術を使用し、リバースプロキシにはIPDivaの技術を使用しています。
Liferay Portalの機能を高めるために、Ippon technologies は以下の機能を実装しています。
- 強力な認証機能/LDAPと証明書によるオーソライゼーション
- 詳細でセキュアなコミュニティのアーキテクチャ設計
- Weblogicによる強力なインテグレーション
現在、Liferay Portalのトップ上にある製品には20ほどのポートレットが用いられています。
- プライベートなメールシステム
- コミュニティのためのフォーラムとエンタープライズチャット
- コミュニティのための文書ライブラリ
- 使用量の統計
- デジタル署名と認証局
- Weblogic統合設定へアクセスすることによるワークフロー管理
- 外部アプリケーションへのアクセス(IPDiva中間サーバーを経由しての接続)
それ以外にも、Lifray Portalに独特なカスタマイズ(エンジンのチューニング)を加えることで、EPNGは容易に拡張することができ、防衛産業の様々な関係者に対してEPNGが採用しやすいものとなっています。
EPNGは製品化されてから11ヶ月で、500人近くのユーザ登録を獲得しました。その中にはメジャーな防衛関係のサプライヤ(Thales, Dassault, EADS, DCNなど)がいます。たとえば航空機部品の在庫調達など、20の外部アプリケーションがいまやEPNGにオンラインで接続されており、軍はサプライヤに直接アクセスしてパーツを注文することができるようになりました。
EPNGはいま、防衛省のイントラネットに接続されていて、10万人以上のユーザーがサービスにアクセスすることができます。
お問い合わせ
サービスに関する詳細およびご質問は下記メールにてお問い合わせください。
E-mail : liferay [at] aegif [dot] jp