新しいLiferay CMSを使ってみよう - aegif Labo Blog Liferay
こんにちは。おおたにです。
今回は、Liferay DXP 2026.Q1で新たに導入された、新しいLiferay CMSを紹介します。
なお、本記事は執筆時点の最新LTS版であるLiferay DXP 2026.Q1.7に基づいた内容となっております。より新しいバージョンでは仕様の変更や機能追加が行われているものと思います(なにせ新しい機能ですので…)
新しいLiferay CMSとは
新しいLiferay CMSは、Liferay Objectsを基盤として新しく構築しなおされたCMSです。特に、ヘッドレスAPIの利用とマルチチャネル配信を意識したものとなっています。
これまでは、「Webコンテンツ」や「ドキュメントとメディア」など、サイトやアセットライブラリ単位でコンテンツを管理していましたが、新しいLiferay CMSは、スペースと呼ばれる新たな管理単位でコンテンツを管理する形になります。スペースをサイトと紐づけることでコンテンツをサイトに配信する点でアセットライブラリと似た利用形態になりますが、ユーザインタフェースは全く異なる新しいUIになっています。
新しいLiferay CMSやアセットライブラリは、コンテンツ管理とサイトページ管理を完全に独立させることができます。コンテンツ管理者はその管理単位ごとに個別にコンテンツ管理を行い、サイトページ管理者は各々必要とするコンテンツをサイトに引き込んで表示するという形で、コンテンツ配信とサイト表示のスコープが1対1にならない場合などによりうまくコンテンツとサイトページを管理できます。
なお、現時点では、以下のような機能が利用できます。
- スペース
- アセット
- コンテンツ:これまでのWebコンテンツに相当
- ファイル:これまでドキュメントとメディアで管理されていたドキュメントに相当
- コンテンツストラクチャー(コンテンツやファイルのタイプの定義)
- タグ・カテゴリ
- ゴミ箱
なお、Liferayの基本的な権限管理やワークフロー、翻訳などは引き続き新しいLiferay CMSにも統合されており、これまで同様に利用することができます。
事前準備
Liferay DXP 2026.Q1時点では、デフォルトの設定のままでは新しいLiferay CMSを利用できません。利用するためには、いくつかのリリース機能フラグを有効にする必要があります。
1. Liferayに管理者でログインする
2. アプリケーションメニュー > コントロールパネル > インスタンス設定 をクリックする
3. プラットフォーム > 機能フラグ をクリックする
4. リリースタブに移動し、CMS (LPD-17564)、リッチテキストエディタの強化 (LPD-11235)、ルートオブジェクト定義 (LPD-34594)を有効に設定する
以上で準備完了です。アプリケーションメニューを開くと、右側に新しいCMSのメニューが表示されるようになったことが確認できます。
スペースを作る
では、新しいLiferay CMSにアクセスしてみましょう。先ほど話した通り、スペースと呼ばれる管理単位でコンテンツを管理するため、まず初めにスペースを作ってメンバーを追加する必要があります。現時点では、メンバーとして個別のユーザとユーザグループを追加することができます。
1. アプリケーションメニューを開く
2. メニュー右側に新しいCMSのメニューが表示されるので、「開始する」をクリックする
3. 最初はスペースがない状態なので、自動的にスペース追加ウィザードが表示される
4. 適当にスペース名と説明を入力し、好きな色を選択して「続行」をクリックする
5. 続いて、適当なユーザやユーザグループをスペースのメンバーに追加し、「続行」をクリックする
無事スペースが作成されると、スペースのトップ画面が表示されます!
スペースの管理は、画面左ペインの「すべてのスペース」から行うことができます。
コンテンツとファイルを作ってみよう
では、スペースにコンテンツを追加してみましょう。
1. コンテンツ > 新規作成 をクリックすると、以下の内容が表示される
- フォルダ:フォルダを作ってコンテンツを管理することができる
- 基本Webコンテンツ・ブログ:コンテンツストラクチャー(コンテンツのタイプ)として定義されているものが表示される。詳しくは後述
2. コンテンツ > 新規作成 > 基本Webコンテンツ をクリックする
3. 以下の内容が表示されるので、適当に入力する
- これまでのWebコンテンツよりも分かりやすいシンプルな編集画面になりました
- 画面右側のアイコンから、公開スケジュール、タグとカテゴリ、コメントを入力できます。こちらも以前に比べてシンプルになりました
4. 公開をクリックしてコンテンツを公開する
- 公開の横のオプションボタンをクリックするとスケジュール公開ダイアログが表示されます
5. スペースのコンテンツ欄に作成したコンテンツが表示されていることを確認する
6. 「すべてのコンテンツを表示」をクリックすると、スペースに登録されているコンテンツのリストが表示されることを確認する
- この画面でコンテンツを管理できます
これでコンテンツを作成して公開できました。続いて、ファイルの登録を行ってみましょう。
7. テストスペースに戻り、ファイル > 新規作成 をクリックし、以下の内容が表示されることを確認する
- フォルダ:フォルダを作ってファイルを管理することができる
- 単一ファイル、複数ファイル:基本ドキュメントとしてファイルをアップロードする
- 外部動画:デフォルトで定義されているコンテンツストラクチャー(コンテンツのタイプ)
8. ファイル > 新規作成 > 複数ファイル をクリックして、ドラッグ&ドロップで複数のファイルをアップロードする
9. スペースのファイル欄にアップロードしたファイルが表示されていることを確認する
10. 「すべてのファイルを表示」をクリックすると、スペースに登録されているファイルのリストが表示されることを確認する
- この画面でファイルを管理できます
これでファイルも登録できました。ファイルもコンテンツと同様に公開スケジュールやタグ、カテゴリ等を設定することができます。
コンテンツストラクチャーを定義してみよう
コンテンツストラクチャーは、コンテンツのタイプを定義する機能で、タイプごとの入力項目を設定することができます。
画面左の システム管理 > コンテンツストラクチャー でコンテンツストラクチャー管理画面が開きます。デフォルトでは以下のようなコンテンツストラクチャーが定義されています。
では、新しいコンテンツストラクチャーを定義してみましょう。
1. 新規作成 > コンテンツをクリックする
- コンテンツ、ファイルの両方でコンテンツストラクチャーを定義できます
- コンテンツストラクチャーを利用するスペースを設定できます。デフォルトでは全てのスペースで利用できるようになっています
2. コンテンツストラクチャー名を入力し、適当にフィールドを追加する
- 以下の例では、重要度:プルダウン、リンク:テキストボックス、本文:長いテキスト、を追加しました
以下のタイプのフィールドを追加することができます。
3. フィールドの追加が終わったら、画面右上の「公開」をクリックして、コンテンツストラクチャーを公開する
コンテンツストラクチャー管理画面に新しく作ったコンテンツストラクチャーが表示されて「承認済み」となっていること、コンテンツ追加ボタンに新しいコンテンツストラクチャーが追加されていることが確認できます。
せっかくなので、試しにいくつかコンテンツを追加してみましょう。
なお、コンテンツストラクチャーを公開すると、コンテンツストラクチャー編集画面右上の「エディターをカスタマイズ」から、当該コンテンツストラクチャーのコンテンツ編集画面をレイアウト調整できるようになります。
サイトでスペースのコンテンツを使ってみよう
コンテンツの準備ができたら、次は配信されたコンテンツを利用してみましょう。
Liferayのサイトでスペースのコンテンツを利用するためには、スペースとサイトを接続する必要があります。
1. スペースのトップページを開き、画面右側の「サイトを接続」をクリックする
2. デフォルトサイト(デフォルト設定ではLiferay DXPという名前のサイト)を選択し、「つながりをリクエスト」をクリックする
これでスペースとサイトが接続できました。
デフォルトサイトに戻って検索ボックスで検索すると、スペース内のコンテンツがヒットすることが確認できます。スペースとサイトの接続設定では、接続しつつ検索不可能にするなどの設定もできます。
今回は、新しいLiferay CMSの基本的な利用方法について紹介しました。Liferayのコンテンツ管理は今後こちらにシフトしていくようですので、ぜひ触ってみていただければと思います。なお、実用的な利用方法やAPIを通じたコンテンツ配信などについても追々紹介していく予定です。
