こんにちは、サムエルです。

今回は、Liferay 7.4で追加された言語オーバライド機能を使って、ウィジェットテンプレートのメッセージを多言語化を対応する方法を紹介します。

言語オーバライドの機能紹介

Liferayでは、多言語化したい単語や文章の部分を言語キーで書いておき、キーに対応する各言語の単語や文章を定義することで多言語化を行なっています。言語オーバライドはLiferayが用意している単語や文書をオーバライド(上書き)できる機能であり、指定した言語のみ変更することができます。また、新たにキーを追加することも可能です。

本機能は、コントロールパネル > 言語オーバライドでアクセスできます。

この機能によって、自分たちが使用したい用語に合わせてLiferayの用語を変更したり、追加することができます。例えば、managerの標準用語はマネージャですが、これを課長に変更することが可能です。

なお、Liferay 7.3 までは、Language[xx].propertiesをオーバライドする必要がありました。興味のある方はこの記事をご参照ください。

ウィジェットテンプレートとの連携

ウィジェットテンプレート(Liferay 7.0まではADT)は以下のようにアクセスできます。

プロダクトメニュー > デザイン > テンプレート > ウィジェットテンプレート

今回はグローバルにあるウィジェットテンプレートをコピーし、カスタムメッセージを追加したいと思います。

1. 言語オーバライドで、新しいメッセージを作成します。

2. 既存のウィジェットテンプレートをコピーします。

グローバルサイトに存在するアセットパブリッシャのウィジェットテンプレートをコピーします。

以下のHTML部分を全てコピーします。

3. 自分のサイトに既存のテンプレート内容をコピーします。

4. メッセージをウィジェットテンプレートで表示させます。

ウィジェットテンプレートに言語キーを以下のように呼び出す。

<@liferay.language key="my_message_sample" />

5. アセットパブリッシャを自分のサイトに配置します。

管理者権限でログインし、アセットパブリッシャのウィジェットをページに配置する。

6. アセットパブリッシャの書式を設定します。

このように、他言語対応メッセージを追加することができます。

如何でしょうか？上記のように、ウィジェットテンプレートに多言語対応メッセージを変更することができます。興味のある方は是非試してみてください。