null Visual Studio Code + Blade での開発

こんにちは、サムエルです。

 

今回は、Liferayのポートレット開発をVisual Studio Code(以降 VSCode と書く)でやってみました。Liferay Developer Studio(LDS)よりは手動で行うことが多いが、お手軽な環境を好みの方もいますので紹介いたします。

 

環境準備

まず、VSCodeと必要なプラグインのインストールです。

1. VSCode ダウンロードとインストール

https://code.visualstudio.com/

 

2. 必要なプラグイン

好みは分かれますが、私の場合以下を推薦します。

  • Extension Pack for Java (これは6つで構成されているプラグインパッケージです)
  • Gradle for Java
  • Maven for Java

 

3. Bladeのインストール

ワークスペースやプロジェクトの操作に、Bladeが必要なので、インストールしましょう。

https://learn.liferay.com/ja/w/dxp/building-applications/tooling/blade-cli/installing-and-updating-blade-cli

 


ワークスペース・プロジェクト作成

以下に、実際にプロジェクトを作成したいと思います。

1. 任意の位置に、Liferayワークスペースとなるフォルダを作成する

 

2. フォルダをVSCodeで開く

 

3. VSCodeのコンソール表示

コンソール上で、コマンドを実行することが多いので、VSCode上に、コンソールを表示しましょう。

メニュー -> Terminal -> New Terminal

 

4. ワークスペースの作成

Liferayのバージョンを指定し、ワークスペースを作成する

https://learn.liferay.com/ja/w/dxp/building-applications/tooling/blade-cli/generating-projects-with-blade-cli

blade init -v 7.4 ws01

 

5. プロジェクトの作成

Bladeではそれぞれのプロジェクトテンプレートを作成できます。

https://help.liferay.com/hc/ja/sections/360004675671-Project-Templates

今回は、MVCポートレットを作成します。

cd ws01 でワークスペースに移動してから、いかのコマンドを実行します。

blade create -t mvc-portlet sample-mvc

 

6. プロジェクトのビルド方法

VSCodeでは以下のようにビルドできます。(Gradleバージョン)

ワークスペースのフォルダ上で、./gradlew jar を実行することで、ワークスペース全体のビルドができます。もし、個別のモジュールをビルドしたい場合は、モジュールのフォルダで、gradlewを実行します。例えば、modules/sample-mvcの場合、modulesの配下に、以下のコマンドを実行します。

cd modules でモジュールフォルダに移動してから、以下のコマンドを実行します。

../gradlew sample-mvc:jar

 

7. jarファイルのデプロイ

VSCodeにはホットデプロイがないので、Liferayのdeployフォルダに手動(またはバッチ)でデプロイする必要があります。

 


メリット・デメリット

VSCodeを使うと以下のメリットがあります。

  • 開発環境が軽い
  • 設定がシンプルなので、LDSのよリは設定しやすい
  • プロジェクトのビルド・管理はコントロールしやすい

 

一方で、LDSと比べると以下のデメリットがあります。

  • 自動ビルド・デプロイ機能がない
  • 既存のソース一覧が出せないので、フラグメント開発では自分で既存のソースをコピーする必要がある
  • コマンドを覚える必要がある

 

如何でしたか?プロジェクトの構造やビルド操作をもっと自分でコントロールしたい方いらっしゃいましたら是非試してみてください。




 

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