null Alfresco Community Edition 23.2がリリースされました

こんにちは。2024年3月11日にAlfresco Community Edition 23.2がリリースされました。

Alfresco Community Edition 23.2 Release Notes

23.1からバージョン番号のフォーマットが変わり、バージョンの最初の数字はリリースされた年を表す、と23.1のリリースノートで説明されていたので、そのルールに従えば24.1になるはずなんですがなぜか23.2でした...。

上記のリリースノートの「Highlights」や「Specific Release Components」の内容から気になる点を以下に記載します。

Authentication with OIDC/OAuth2 for Admin Console

Identity Serviceで認証するように設定されている場合、Admin Console( http://localhost:8080/alfresco/s/admin )にログインする時にBasic認証ではなくOAuth2で認証されるようになりました。

JIT user provisioning collects e-mail

Identity Serviceで認証するように設定しておくと、初めてログインする時にIdPからユーザのメールアドレスを取得してAlfresco上にユーザを作成するようになりました。実際に試してみたところ、メールアドレスだけでなく姓名(last nameとfirst name)もセットされていました。前バージョンの23.1ではユーザIDしか取得していなかったため、ユーザ情報を連携させる方法を別途考える必要がありましたが、その必要がなくなったのはうれしいですね。

インストール方法

以前のリリースと同様、Docker ComposeやAlfresco Docker Installerを使って簡単に動作を試してみることができます。以下にDocker Composeを使って試す場合の手法をご説明します。Alfresco Docker Installerについては、過去のブログ(alfresco-docker-installerを使用してAlfrescoをインストール )をご参照ください。

  1. Alfresco / acs-deploymentのリポジトリをクローンします
    git clone https://github.com/Alfresco/acs-deployment.git
  2. docker-composeフォルダに移動して、community-docker-compose.yml を使用してコンテナを起動します。この時、community-docker-compose.yml でalfrescoのimageのバージョンが 23.2.1 になっていることを確認しておいてください。前バージョンの23.1までは、acs-deploymentもACSのリリースに合わせたバージョンがリリースされていたんですが、今後はACSとは独立してリリースされるらしく、特定のバージョンのAlfrescoを使いたい時はどのようにして指定するのがよいか考える必要がありそうです。記事執筆時点ではmasterブランチのalfrescoのバージョンが23.2.1になっているのでそのまま使います。
    cd docker-compose
    docker-compose -f community-docker-compose.yml up
  3. コンテナ起動後、Alfresco Shareにアクセスするにはブラウザで http://localhost:8080/share を開き、ID/パスワードに admin/admin を入力しログインします。
  4. 同様に、Alfresco Content Appにアクセスするにはブラウザで http://localhost:8080/content-app を開き、ID/パスワードに admin/admin を入力しログインします。
  5. ADF版の管理者ツールであるControl CenterのURLは http://localhost:8080/admin です。ShareやContent Appと同様に admin/admin でログインできます。

以上、Alfresco Community Edition 23.2のご紹介でした。

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