null OOTBee Support Toolsに組み込まれたJavaScript Consoleのインストール

こんにちは。以前このブログでもご紹介していたJavaScript ConsoleがOOTBee Support Toolsに組み込まれていたので、SDKで作成した開発環境にインストールする方法をご紹介します。

まずこれまでの経緯からご説明すると、Alfrescoをカスタマイズする時に重宝するJavaScript Consoleというツールがあるのですが、長らくメンテナンスされていなかったためAlfrescoのバージョンアップに追随しておらず、Alfresco 7.xからはインストールするのにちょっと手間がかかるという状況がありました(以下の記事を参照)。

Alfresco Community Edition 7.xの開発環境にJavaScript Consoleをインストールする方法

上記の記事の中でも「元々の開発グループは活動を停止しており、現在は別のグループへの移行が進められているようです」とコメントしていましたが、無事にOOTBee Support Toolsに組み込まれ、バージョン1.2.0.0として2023年1月にリリースされていました。1.2.0.0のコメントにも以下のように、JavaScript Consoleは長らくメンテナンスされていなかったと書かれています。

This release includes adaptations to ACS 7.x and features a fork of the JavaScript Console addon, since that addon has not been actively maintained for a while now and subsequently became incompatible with newer versions of ACS.

 

インストール方法

JavaScript Consoleは主にカスタマイズ開発する時に使うことが多いと思うので、SDKで構築した開発環境にインストールする手順をご紹介します。

まずはこちらの記事を参考にSDK4.5で開発環境を作ります。記事執筆時点(2023年9月)のSDKの最新版は4.6なのですが、SDK4.6はACS7.4に対応しており、そのACS7.4にOOTBee Support Tools 1.2.0.0が対応していないという問題があるため、ここではACS7.3に対応しているSDK4.5を使います(SDK4.6でもpom.xmlでACSのバージョンを7.3に書き換えれば使えると思いますが、本題とは直接関係ない手順が増えてしまうので...)。

あとは、ACSとShareのDockerコンテナ起動用のpom.xmlに以下のようにdependencyを追記すれば完了です。

  • {artifactId}-platform-docker/pom.xml のdependenciesに以下のdependencyを追記
    <dependencies>
        ...
        <dependency>
            <groupId>org.orderofthebee.support-tools</groupId>
            <artifactId>support-tools-repo</artifactId>
            <version>1.2.0.0</version>
            <type>amp</type>
            <classifier>amp</classifier>
            <exclusions>
                <exclusion>
                    <groupId>*</groupId>
                    <artifactId>*</artifactId>
                </exclusion>
            </exclusions>
        </dependency>
    </dependencies>
  • {artifactId}-share-docker/pom.xml のdependenciesに以下のdependencyを追記
    <dependencies>
        ...
        <dependency>
            <groupId>org.orderofthebee.support-tools</groupId>
            <artifactId>support-tools-share</artifactId>
            <version>1.2.0.0</version>
            <type>amp</type>
            <classifier>amp</classifier>
            <exclusions>
                <exclusion>
                    <groupId>*</groupId>
                    <artifactId>*</artifactId>
                </exclusion>
            </exclusions>
        </dependency>
    </dependencies>

追記して保存したら、起動用のスクリプトを使用して以下のコマンドでビルドして起動します。

./run.sh build_start

起動したらブラウザで http://localhost:8180/share を開き、adminユーザでログインします(初期パスワードはadmin)。ヘッダのメニューから「管理ツール」を開き、左側のメニューの「OOTBee Support Tools」の中に「JavaScript Console」が含まれていればOKです。

JavaScript Consoleを開き、右上の「Load Script」ボタンから適当にサンプルのスクリプトをロードして「Execute」ボタンを押せば動作確認もできると思います。

前述のとおりOOTBee Support Tools 1.2.0.0はACS 7.4には対応していないのですが、GitHubの以下のissueを見ると2023年10月には解消される見込みとのことなので、リリースされたら試してみようと思います。

[Feature Request] Add support for alfresco 7.4.0 and the new log4jv2 library

2024/01/22追記:ACS 7.4に対応したOOTBee Support Toolsが2023年10月末にリリースされました。詳細はこちらの「OOTBee Support ToolsがACS 7.4に対応」でご紹介しておりますのでご参照ください
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