OOTBee Support Toolsの紹介 - Platform編 - - OOTBee Support Toolsの紹介 - Platform編 - - aegif Labo Blog Alfresco
null OOTBee Support Toolsの紹介 - Platform編 -
こんにちは。前回、OOTBee Support ToolsのShare用のツールをご紹介しましたが、今回はPlatform用のツールをご紹介します。インストール方法については前回の記事を見ていただければと思いますが、1つ注意点があって、Platform用のツールの中には最新のAlfresco Community Edition 7.2では正常に動かないものがありました(7.1と7.0ではまだ試していません)。OOTBee Support ToolsのGitHubのリポジトリにもissueとして登録されていたのでいずれ解消されるかもしれませんが、今のところは7.2で使うためにはコードを修正する必要がありそうです。今回は alfresco-docker-installer で6.2をインストールして試しています。
使用方法
ブラウザでPlatformのトップページである http://<server>:<port>/alfresco/ (※)にアクセスします。
※ alfresco-docker-installer でデフォルトのまま80番ポートを使用する設定でインストールした場合は http://localhost/alfresco/
以下の画面が表示されるので、Alfresco Administration Console (admin only) をクリックしてadminでログインします。
ログインすると、以下のように管理者コンソールが表示され、OOTBee Support Tools のツールが追加されていることがわかります。
以下、1つ1つ簡単にご紹介していきます。
Active Sessions
DBコネクションやアクティブなセッション、ログイン中のユーザ数を確認することができます。
Applied Patches
適用済みのパッチを確認できます。
Caches
各キャッシュの現在のサイズを確認したり、キャッシュをクリアすることができます。
Command Console
ノードに対してユーザに付与されているパーミッションを確認したり、subsystemsの設定値を確認/変更するコマンドを実行することができます。
具体的な使い方についてはここで紹介するとちょっと長くなってしまうので OOTBee Support Tools の GitHubリポジトリのWikiを見ていただければと思います(ちょっとわかりにくいかもしれないのでこのブログでもいつかご紹介するかもしれません)。
Hot Threads
最もアクティブな5つのスレッドの情報を取得します。
Log4J Settings
Share用のツールにもありましたが、ログレベルを変更したり新たな logger を追加したりできるツールです。Share用のツールではShareとPlatformの両方のログ管理できましたが、こちらのツールはPlatformのログのみとなっています。また、Share用のツールにはなかった「Show unconfigured Loggers」ボタンと「Start log Snapshot」ボタンがあります。後者の機能は問題を再現している間のログを抽出してダウンロードするという使い方ができるので、サポートに問い合わせる際等に有用なのではないかと思います。
System Performance
メモリ使用量、CPU使用率、スレッド数の推移を確認することができます。
Scheduled Jobs
定期的に実行されるように設定されたジョブの情報を確認することができます。また、それぞれのジョブをマニュアルで実行したり、一時的にジョブの実行を停止したりすることも可能です。
SOLR tracking status
Solrの検索インデックスのトラッキングステータスを確認することができます。
System information
Alfresco Properties、Java Properties、System Properties、Environment Properties といった、アプリケーションおよびサーバの各種プロパティを確認することができます。以下のスクリーンショットはほんの一部なので、どのような情報が取得できるか一度確認してみていただければと思います。
Test Transform
Transformerの設定を確認/変更したり、Transformationのログの確認、Transformationのテスト等ができるツールです。
ただ、以下のissueを見ると、6.xや7.xではTransformationのテストはうまく動かないようです。実際、6.2で試してみた時もエラーになりました。
Transformation Test fails on 6.2
ACS 7.0: Transformations broken / in need of refactoring
別途インストールした5.2のAlfrescoがあったので ppt → pdf の変換を試してみたところ、以下のようなレポートが表示されました。Transformationのテストと言っても任意のファイルを変換して変換後のファイルを確認できるといったものではなく、あらかじめAlfresco内に同梱されているサンプルファイルを使って変換した場合のレポートを表示する機能なので、用途は限定されそうです。
Thread Dump
スレッドダンプを取得できるツールです。
おわりに
2回に分けてOOTBee Support Toolsの各ツールを簡単にご紹介しました。どんなツールがあるのかは大体イメージが掴めたのではないかと思うので、使ってみたい機能があったら実際にインストールして試していただければと思います。