Alfresco Community Edition 7.0がリリースされました - Alfresco Community Edition 7.0がリリースされました - aegif Labo Blog Alfresco
null Alfresco Community Edition 7.0がリリースされました
こんにちは。てらしたです。
Alfresco Community Edition 7.0が2021/3/18にリリースされたので、今回はリリースノートの内容を少しご紹介したいと思います。もっと早く記事を書きたかったんですが、リリースから1ヶ月くらい経ってしまいました。。。
リリースノートはこちらです。
Alfresco Community Edition 7.0 Release Notes
6系のメジャーバージョンアップの時と同様、今回もエンドユーザ目線から見た新機能といったものはなさそうでした。細かい変更点等はリリースノートを見ていただくとして、重要な変更と思われる内容を3点ご紹介します。
Ansible Playbookを使用したインストール方法が提供されている
6系からインストーラがなくなり、Dockerを使わない場合はzipファイルを展開してDBやTomcatから1つ1つインストールしていかないといけなくなったので、Dockerが使えない/使いたくない環境でインストールするのがけっこう面倒でした(zipからインストールする方法については過去のブログでご紹介しています)。7.0ではAnsible Playbookを使用したインストールができるようになっている(ただしLinuxのみ)ので、インストールが少し楽になるのかなと思います。Ansible Playbookを使用したインストール方法についてもそのうちご紹介したいと思います。
Legacy Transformの機能が削除された
コンテンツ変換やメタデータの抽出をAlfrescoとは別プロセスで実行するためのTransform Engine(略してT-Engine)が6系から導入されましたが、Alfrescoプロセス内で実行する従来のLegacy Transformの機能も6.2までは残されていました。が、このLegacy Transformの機能が7.0では削除されています。リリースノートでは"Due to investment in the Transforms Service and Local Transforms,"との理由が書かれていました。
代わりに(?)5つのT-Engine(LibreOffice, ImageMagick, Alfresco PDF Renderer, Tika, Misc)をまとめたall-in-one T-Engineと呼ばれるものが提供されているようです。1つ1つのT-Engineは以前からありましたが、5つまとめたものが登場したのが新しいということなんだろうと思います(すみません。all-in-one T-Engineがいつからあるのかは把握していないのでもしかしたら前からあったのかもしれません。。。)
Legacy Transformが削除されたので、Community EditionではT-Engineを使うLocal Transformを使うことになりますが、Docker Composeで起動するとall-in-one T-Engineのコンテナも含まれていて、Local Transformの設定もされているので特に意識することはないと思います。ただ、zipからインストールして使う場合はall-in-one T-Engine(個別のT-Engineでもよいですが)と連携させてLocal Transformを使えるようにするための作業が必要になります。これについてもいずれブログでご紹介できればと考えています。
Eventを発行する機能が実装された
7.0ではnodeやassociationに対するアクション(現時点ではnode creation/update/deletion, secondary child association creation/deletion, peer association creation/deletion)に応じてイベントを発行する機能が実装されており、Alfrescoとは別プロセスでそのイベントを捕捉して処理を行うような拡張ができるようになっています。そのためのAlfresco Event SDKも提供されていました(リリースノートではAlfresco Event SDKと紹介されていますが、GitHubではAlfresco Java SDKとなっていてまだ表記が揺れているのかもしれません)。こちらも、どのような拡張ができるのかいずれご紹介したいと思います。
細かい内容は他にもリリースノートにいろいろと書かれているのですが、大きめのトピックとして以上の3点をご紹介しました。興味がある方はリリースノートを読んだり、Docker Composeで起動してちょっと触ってみてください。