Alfresco Community Editionでクラスタリングを試す(1)〜概要〜 - Alfresco Community Editionでクラスタリングを試す(1)〜概要〜 - aegif Labo Blog Alfresco
null Alfresco Community Editionでクラスタリングを試す(1)〜概要〜
こんにちは。てらしたです。
今回は、AlfrescoのCommunity Edition(以下、CE)でクラスタリングを試す手順をご紹介します。かなり長くなるので3回に分けることにしました。
Alfrescoでは以前から有償版にはクラスタリングのための機能が提供されているのですが、CEには標準で用意されていなかったため、クラスタリング要否が有償版かCEかを選ぶ際の大きな基準の1つでした。リポジトリの機能を提供するAlfresco Platformはパフォーマンスの観点からローカルにキャッシュを保持しているため、複数台のAlfresco Platformを立ててクラスタを構成する場合、各サーバのキャッシュを同期させる必要があります。このキャッシュのレプリケーションの機構がCEにはありませんでした。
そんな中、Apache Igniteを使用して開発されたAlfrescoに分散キャッシュの機能を組み込むためのaldicaというモジュールが公開され、CEでもaldicaをインストールするだけでキャッシュのレプリケーションが可能になりました。aldicaはAlfresco社が公式に提供しているものではありませんが、公式サイトのWebinarでも紹介されています。また、ソースコードはGitHubで公開されています。
aldica(https://github.com/aldica/aldica)
このaldicaを使用することでAlfresco CEでサーバ間のキャッシュのレプリケーションを実現し、クラスタリングを試すというのが目的になります。
今回は最小のクラスタ構成として、Alfresco ShareとAlfresco Platformを載せたTomcatを2台立てて、ファイル実体を保持するファイルシステム(alf_data)やDBを共有する以下のようなシステム構成で試します。
それでは、次回から実際に環境を構築していきます。